デッキ下の部屋の天井が雨漏りする
というご相談を受けまして修理です!
何とかいう有名建築家の設計した事務所の手掛けた別荘ですが
あっけなく雨漏りだそうです。
このデッキ下に部屋があり↓
この部屋の↓
窓際の天井から、雨のたびに水が漏れてくるとのことでした。↓
なぜ有名建築家、とワザワザ書いたかというと、
お施主さんが嬉しそうな顔をしてワザワザ雑誌まで見せて
「これ〇〇(確か坂 茂だと思った。忘れました)という有名な建築家に設計してもらったんだ」
と仰られてたからです。
私も設計事務所で勉強させて頂いたことがありますが
どうも設計事務所が絡んだ家というのはお粗末で、
建築の基本を全く分かっていないとしか言えないような
阿保みたいな修理というかトラブルが多い・・・。
まぁ、その辺りはオイオイ書くときもあると思いますが
今回は、どう対応したかです。
結局、2階のデッキ先(1階の部屋の雨漏り箇所の真上付近)の破風板?と言っていいのか
幕板と言えば良いのか、とにかくその板を外してみると
もやい樋(?)を発見!
しっかり針葉樹の落ち葉が詰まっています。↓
しかも、その排水を流す部分は、太さわずかΦ20↓
※一般的な家の雨樋の縦樋は、Φ60程度。
これじゃ流れませんね。↓
Φ20じゃ、そりゃー泥も詰まりやすいでしょうね↓
しかもその排水の周りの木は腐っているし!↓
とりあえず、この雨樋をキレイに泥を取り↓
雨樋をΦ60の太い物に交換します↓
なぜ、縦樋(雨水配管)の太さをΦ60にしたかというと
この太さだと多少異物があっても今後は詰まりにくいですし、
どこのホームセンターでも売っている物なので
もし、交換が必要になっても簡単に交換できるからです。
これで雨漏りの原因の方は対処できたので
今度は部屋の中をキレイにします。
こんな風に雨染みができてしまい見っとも無い感じではありましたが
幸いなことに、下地の木材の部分はあまりイタミが無い様でしたので↓
部分的に壁紙を貼り、見栄え良くして、新しいロールブラインドを設置します↓
そして床も大分クロカビが入ってしまったので↓
サンダー(紙やすり)で表面を磨きます。↓
木材が濡れてカビが発生してしまった場合、
どうしても木材の内部に食い込んでしまうので、
表面を擦ったくらいでは、完全に黒カビの痕跡を消すことはできません。
ですが上の写真の通りに、ある程度は、綺麗になります。
※今回は広葉樹の良い材質の木材であったので
表面を磨いてここまで見られるようになりましたが
フローリング材のように表面にシールを貼り付けたよう材質では
交換するしか方法がありません。
最近はヨーロッパ様式を真似た様な屋根先が短い建物も多くみられますが
なぜ、ヨーロッパの屋根が短いのかというと、
昔、屋根の大きさが税金の金額を算出する基準だったから
という理由もあります。
だから、使われなくなった建物はすぐに屋根を落としたそうです。
画像引用先:http://s0.geograph.org.uk/photos/88/28/882857_4160cd81.jpg
ですが、雨の多い高温多湿な日本の環境では
屋根先が飛び出ている昔ながらの軒先の長い家の方が
使い勝手が良く、家も長持ちするのです。
昔は土壁だから尚更ですが、屋根先が長い方が、
壁が濡れないので壁が長持ちします。
今はサイディングの壁が多いですが
壁が濡れなければ、5年で一回する塗装が
10年に1回で済むとなったら、結構な節約になります。
足場代だけでも〇十万といわれる今日では尚更です。
また、屋根鼻が長いと、少しくらいの雨でも
外で何か作業をしても濡れませんし、
家の外に何か物を置いても濡れずに済みます。
ですから、できるだけ屋根先の出ている家を私はお勧めします。
ではまた~♪
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